東京・六本木の国立新美術館にて開催中の『ゴッホ展~こうして私はゴッホになった~』に行ってきました。来週の月曜日までなので会期終盤ギリギリセーフ。まぁでも金曜日だし朝一に行けばきっと空いているだろうと思ったら大間違いでした!老若男女が列を作っていて、さすが東京、さすがゴッホだと思いましたわ。
今回ゆきぴゅーは初めて展覧会で音声ガイドを借りたんですの。理由はナレーションがTBSの安住アナだから。で、その音声ガイドが最先端技術なんですの!500円払うとイヤホンとタッチペンと音声ガイドシートを手渡されるのですが、シートには作品のアイコンが並んでいて、解説を聞きたい作品をペン先でタッチすると安住アナの解説が始まるんですの。紙ですのよ、紙!いったいどういう仕掛けになっているですのー?!ゆきぴゅーは何かチップが埋めこまれているんじゃないかと思わず光に透かしたり触ったりしてしまいましたわ。コレ、おうちに帰って調べてみたら、㈱エヌ・エル・シーコーポレーションっていう会社の「U-SPEAK」っていうタッチ式ボイスリーダーペンというもので、amazonでもこの技術を利用した音声つき野鳥図鑑みたいなのが売ってました。へぇ~! (ちなみにペンとイヤホンは返却です)
・・・と、前置きが長くなりましたが、イヤホンをつけペンを首からぶら下げ、紙を持ちながら鑑賞したゴッホ展。たっぷり2時間、天才画家の世界に入り込んでしまいました。今回の展覧会の目玉は、『アルルの寝室』や『灰色のフェルト帽の自画像』や『アイリス』あたりだと思うのですが、印象に残ったのは違う作品でした。そのひとつが、有名な耳切り事件のあと入れられた療養院で描いたとされる『サン=レミ療養院の庭』。木や草で緑いっぱいの絵で、晩年のゴッホ作品らしい描写に感動してしまいました。絶対に実物を観ないとわからない独特の厚塗りの筆使いが素晴らしくて、会場ではそれがよくわかるようにライティングされていたと思います。
気に入った作品は額装も自分でやったというゴッホ。その唯一現存する作品『マルメロ、レモン、梨、葡萄』の黄色く塗られた木の額縁は、「なんだかさ、勢い余って額も塗っちゃったんだよねー」ってゴッホが言っているように見えて思わず笑みが浮かんでしまいましたわ。
ゴッホに多大な影響を及ぼした日本の浮世絵が“逆輸入”されて展示されていたりとゴッホ作品だけでなく他の画家(ゴーギャンとかスーラとか)の作品もあって見ごたえあり!年明けは福岡とか名古屋で開催するみたいですからお近くの方はぜひ。そうそう、遠近法技術の習得のためにゴッホが使っていたとされるパースペクティブフレームとやらのレプリカも面白かったですわ。ゆきぴゅーもアレを使えば遠近法バッチリですの?
コメント
コメント一覧 (2件)
ゴッホ展,わたしも行きました。
音声ガイドは借りませんでしたが・・・
絵は詳しくはないのですが,近場でおもしろそうなのが開催されているときは,
良く行きます。(先日は横浜のドガ展へ行きました。)
ゴッホというと,わたしは「ひまわり」と「自画像」くらいしか知らなかったので,
時代や住んでいる場所によって,ずいぶん絵のタッチが違うもんだと,
おもしろかったです。
ところで,以前ゆきぴゅーさんの「えぶりでぃ」や「タダでごはん」には,
池波先生の話題が出ていたと思うのですが,先ほどYahoo!ニュースを見ていたら,
「剣客商売・秋山小兵衛宅、老朽化…取り壊しへ」というのがありました。
剣客商売は好きな時代劇の一つなので,残念というか寂しいですねぇ。
長文,失礼しました。
プ~さんさんへ
>ところで,以前ゆきぴゅーさんの「えぶりでぃ」や「タダでごはん」には,
>池波先生の話題が出ていたと思うのですが,先ほどYahoo!ニュースを見ていたら,
>「剣客商売・秋山小兵衛宅、老朽化…取り壊しへ」というのがありました。
京都にあったロケ地なんですのね~知りませんでしたわ。
すごく雰囲気のある建物だから、取り壊しというのは寂しいですわねー
きっと今はセットが多いので、こういう場所はどんどん消えていっているのでしょうね。