お弟子さんは今朝からのどが痛かったのでお医者さまに行ったですわ。
今お師匠サマは超ウルトラ忙しくて、これでわたくしの風邪でもうつしたら
たいへんなことになるので医者嫌いのわたくしはめずらしく自主的に
近所の内科に行ってきたのです。
お医者さんといえば去年賞味期限の切れたイカの塩辛食べてひどい目
(ご想像にお任せしますわ)にあった時以来ですわー。
そこは30年くらいタイムスリップしたような昔ぃ~の内科で、
そこにはわたくしの大好きなおじいちゃま先生がいて、子供の頃に読んだ
「ヤギのお医者さん」という本の、まさしくヤギの先生そっくりなんですの。
ヤギ先生は「まず脈を測りますね」と言ってわたくしの脈をしわしわの真っ白い
手で測りながら自分の手首の脈と比べているんですの。
そのうちヤギ先生、なんだか首をかしげているではありませんかっ。
な、なんですのーー???わたくしの脈に異常ありですのー???
ドキドキしながら見てたら
「ハイ。正常ですの」と言いましたわ。あれはきっとご自分の脈が探せなかった
んですわ。ホッとしたところでこんどはベッドに横になって下さい、と
言われましたの。で、ヤギ先生はポンポンと胃のあたりをたたくですの。
「お腹膨れてますねぇ」とおっしゃるのですが
さすがに「それは今さっき食べた吉牛並汁だく弁当ですわ」とも言えず
「はぁ、そうですか」と上の空で答えていたら、次はトンカチみたいなので
膝をコンコンたたくのですわ。カッケを調べているのですかー?
しかしまたまた首をかしげてヤギ先生。
「反応が鈍いですけどだるいとかそういうのは無いですか」
「いいえ」
「インフルエンザではなさそうですが念のため注射しましょうね」
「え?!ち、ちゅうしゃ、ですか?ど、ど、どこですの?おしりですの?」
「いいえ、腕ですよ」
イカの塩辛食中毒の時でさえ注射なんてしなかったのに、、、。
嫌だけど仕方ないですわー。
次の瞬間、お上品なヤギ先生とは違うおばちゃんナースに腕をぐいと
とられてあっという間に注射をされていましたの。
でもこれできっと早く直るですわ。
みなさまも風邪にはご注意、ですわ。
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