近所の商店街の横の広場で時々座っている“包丁研ぎのおっちゃん”。見かける度に「あぁ、うちのも研いでもらおうかな」って思うのですが、いったん家に取りに帰ってまた戻ってくるのが面倒で断念しておりましたの。でも、きのうは700円でやってくれるいつものおっちゃんの他に、500円という看板を出してるもう一人のヒマそうなおっちゃんがいて、「おぉ安い!今日こそはっ!」と思ったケチなゆきぴゅーは、大急ぎで包丁を取りに帰ったのでした。
再び広場に戻って、相変わらずヒマそうだったおっちゃんに、
「これ、お願いしますですの」
と言って包んでいたタオルから包丁を出すと、それを見るなり、
「あぁ~これはすごく研ぎづらい包丁なんだなぁ、、、」
と言って困った顔をするですの。
「おじょうちゃん、これは悪いけどおじさん500円じゃ出来ないんだよ。ここに500円って書いておきながらホント申し訳ないんだけどね」
「じゃおいくらになるですの」
「800円かな」
「・・・・・」。
ここで皆さまに質問です。こういう状況で、「では結構です。あっちで700円でやってくれるおっちゃんがいるのでむこうに行きます」って言えますか。
ゆきぴゅーは、、、、、言えませんでした。
「・・・そ、そうですの」
それでも、(この300円の差は大きいですわ、、、さっき諦めたスペアリブが買えますもの、、、)と、しぶとく考え込んでるゆきぴゅーに、
「おじさん頑張るから。この包丁、かなり傷んじゃってるね。トマト切れなかったでしょう。よーく切れるようにしてあげるからね」
とうまく話をまとめられてしまい結局800円でお願いすることに。しばらく世間話をしながら仕事っぷりを見させていただくことになりました。シャーシャーシャー・・・・
20分後。
「よく切れるようになったからって手を切っちゃあダメだよ。おじさん病院代は出さないよ」っていう言葉通り、ゆきぴゅーの包丁はおっちゃんの頑張りのおかげで、トマトもすぅーーっと切れるようになりましたの。
もしかしたら700円のおっちゃんは1000円って言ったかもしれないと思うことにいたしました。
コメント
コメント一覧 (10件)
塞翁が馬ってやつかも・・・。
きっと料理も6割り増しでおいしく出来るようになったかもしれないですね。
包丁砥ぎのおじさんがいるの? さや吉はまずそれにビックリだわ。何かとっても昭和な光景ねぇ~ 確かにうちの包丁もトマトがスゥ~ッと切れないかも。
包丁砥ぎ、まな板の漂白、簡単なことなんだけど定期的にできないのよね~ あぁ、主婦失格。がんばらねば。
ウチの近くでは新聞販売店が地域サービスで定期的にやってくれますよ。
いくらだったっけ?100円だったかもしれない。300円だったかな(無責任)。
いまだに普通の包丁が怖くて、子供用包丁を愛用してます。
いつか、包丁砥ぎに出せるような包丁を使えるようになりたいです。
以前、セラミック包丁に、「包丁砥ぎ無料券」がついていて、
持っていく途中で包丁を落とし、セラミック包丁が折れてしまい、
無料券の意味さえなくなったことがあります。
エスサポさんへ
切れる包丁だとお料理の味も変わるっていいますわよね。6割増しめざすですの!
さや吉さんへ
あら、そちらには包丁研ぎ屋さんいませんの?
こんど持ってきたらいかがですの?(笑)
ご隠居さまへ
えー???!!!新聞販売店がそんなステキなサービスを?!
新聞持ってきてくれてついでにやってくれるんですの?(ってことはないか、、、、)
あーちゃんへ
もしかしてあーちゃん、刃物恐怖症ですの???
ゆきぴゅーはカミソリがだめですの。
大人な包丁探すときは一緒にデパートまわってあげますわ。
うちの都営アパートにもやってきます。最初引っ越してきたときは薄暗いところで何やってるんだろう・・・と不思議に思っていました。自転車にいろんな道具を積んでラジオをかけながらお決まりの場所で包丁研ぎをしている姿を何度か目にするようになって、うちのも一回やってほしいなと思うようになり、1つ500円でやってもらいました。それが2年くらい前かな・・・。それ以来、今でも包丁はよく切れます。皆さんも見かけたら絶対おすすめですよ!
中国で北京オリンピックの負の一面として昔ながらの長屋風の建物が失われているということがテレビで放映されていました。その中で包丁研ぎを生業にしている人がクローズアップされていました。中国では歌を唄いながら、何か一つのアトラクションのようなスタイルで包丁研ぎが人々の生活に溶け込んでいたらしいです。そんな風景も今は珍しく、親から代々受け継いだ包丁研ぎで生計をたてるのも難しいと締めくくっていました。
それを見ながら、日本に包丁研ぎがあるってスゴイ!と一人感動していました。ラジオは何か中国の唄を彷彿とさせ(無言のほうが怖いか・・・)、ちょっと自分の安アパートが誇らしく思えました。
ちゃんちゃん。
ごさくさんへ
ゆきぴゅーの包丁を研いでくれたおじちゃんもラジオかけながらやってましたわ!
中国では今、そんな事情があるんですのね、、、。
たしかに、北京オリンピックの時は報道各社が「街の裏側」な面をよく紹介していましたわね。
日本も中国も、料理をする上で包丁の善し悪しってすごく大切にする文化がある気がします。そう言う点では欧米諸国はどうなんでしょう???と、ふと思ってしまいました。