ニ日目の晩餐は、わたくしの知らぬ間におねーさま方が『10時間グツグツ煮込んだホロホロの鳥なべ』
と決めており4人は時間厳守でレストランに集合でしたの。夕方5時。もちろんお店一番乗りですわ。
どんなモノかと楽しみに待っていると、なんとそのまんま!大きな鍋に煮えたぎる一匹の鳥が背中を出して入っているですのよー。
あぁ~ん、おいしそうなにおい!それでは各自取り分けましょう、
と箸をつけると10時間煮込んだおかげでお肉がホロホロとくずれていくですの。それはもう絶品!としか言いようのないお味でした。
4人はしばし無言でチキンとその濃厚なスープをほおばっておりましたが、だんだん飽きてきてゆきぴゅーが一番最初にギブアップ。
「ちょ、ちょっとコレは濃すぎるですわ、ゲップ、、。」
と言って箸を休めていると隣のT瀬さんが、
「これこそコラーゲンよ!お肌にいいのよ!食べなさい!ホラこのキュルキュルしたとこ、ここなんかコラーゲンのかたまりよ」
と言って勧めるので、お肌にいいと聞いちゃぁ食べなくちゃですわ、とまたしばらく頑張っておりました。が、
しかしとうてい女4人で食べられる量ではなく半分も食べないうちに満腹になりお腹をポンポンたたいているとお店のおばちゃんが寄ってきて
「持って帰るか?」と聞くですの。「うううう、、持って帰りたいけどホテルなので無理ですわ、ごめんなさいね」と言ってお店を出ましたの。
なんでも地元の人々は余ったらお持ち帰りしておうちでお粥や雑炊にして食べるらしいですの。あぁきっとお粥もおいしそうですわねー、
と思いながらも気持ちは“しばらく鳥は結構ですわ”状態でした。
お店を出た4人はまたそれぞれの目的を達成するために別行動となりました。
「占いに行かなくちゃ」と言って一人消え、「私はぶらぶら散歩しながらホテルに戻るわ」と言って一人消え、残ったO塚さんとゆきぴゅーは
「目指すは“小籠包”よね!」と、満腹の胃袋になんとか空きを作る為、夜道をてくてく歩きだしました。
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