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流しそうめんの会

この夏ゆきぴゅーは人生初の流しそうめんを体験しましたの。横須賀市秋谷にお住まいの写真家 広田行正さんご夫妻より、今年の5月にオープンしたギャラリー&スタジオ『秋屋四季』で“流しそうめんの会”を開催してます、ぜひおこしくださいというご案内をいただいたのでした。ロケーションの『秋屋四季』は築70年という平屋の純日本家屋で、おうちの中には広田さんの作品や奥様が作られたうつわやポストカードなどが展示販売されています。そしてお庭には全長12mの流しそうめん台。裏の山から切ってきた竹を使ってご自分で組まれたそうですが、ただ真っ直ぐなだけじゃなくって途中にはジャンクションがあったりする、りっぱなものなんですの。

炎天下のその日はご近所の家族連れなど総勢10名ほどのお客さんが集まって流しそうめんには絶好の?人数。小学生の男子2名のお隣に陣取ったゆきぴゅーは、今か今かとそうめんを待っておりました。
丸桶を持った流しそうめん師・広田さんが「ではいきますよ~」と少しずつそうめんを流し始めると、大人も子供もワーワーキャーキャーと大盛り上がり。特に小学生男子は「おおー!来た!来たー!オレが全部とるぞー!」と大ハッスル。見事な箸さばきでそうめんをせき止めるおかげで、ゆきぴゅーの前にはほとんど流れてきませんの。

広田行正さん

しばらく小学生の後ろでチョロチョロと流れてくるおこぼれをつまんでいたゆきぴゅーでしたが、彼らより前に立ち位置を移動するというおとな気ない行動に出てようやくお腹を満たすことができたのでした。とはいえ、流れが急な下流のほうが流しそうめんの醍醐味を味わえることを実感。最後ザルの中に落ちた分をゆっくり味わうというのもアリです。知らない者同士だったお客さんも、炎天下つかぬまの涼とそうめん争奪戦を一緒に味わったあとは、自然とおしゃべりに華が咲いたのでした。

楽しい流しそうめんタイムが終わると一組また一組とお帰りになって、いつの間にかゆきぴゅーだけに。クーラーは無いけれど風通しが抜群によくて居心地のいい縁側で広田さんとおしゃべりしているところに現れた一人のお客さま。顔を見てびっくり、お友達でトラベルライターのたかせ藍沙さんだったんですの。
「第一部はさきほど終わりましたのよ。たかせさんは一人流しそうめんですわね」
「えー?そうなの?ゆきぴゅーもう一回食べようよ」
「もうお腹いっぱいですわ~」
ということで、わたくしの小学男子との戦いはなんだったですのー?というくらい優雅に、しかも特別席に座りながら流しそうめん師を独り占めするたかせさんの図。


開催期間中にご紹介すればよかったのですが、もったいぶっていたら今年の流しそうめんの会は終わってしまいました。そうめん流しすぎて手が腱鞘炎になったという広田さん、ぜひとも来年もやってくださいませねー。

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