図書館でときどき、『今、返ってきたばかりの本』コーナーから一冊を手にすることがありますの。そうしないと、ゆきぴゅーはどうしても好きなジャンルの本棚に足が向いてしまうので、たまにはそういう選び方もいいかなと思うのです。この茂木健一郎さんの本もそうやって手にした一冊でした。
茂木さんといえば、NHK仕事の流儀の司会でおなじみですわよね。仕事の流儀に限らず、脳科学者っていう視点から分析したコメントがなかなかおもしろいなぁと思っていた人。おもしろいといえば、そう、あのもじゃもじゃ頭も、ですが。
読んだ感想は、ズバリわかりやすくて読みやすくて、通勤のお供にオススメです。はやい人なら一日で読み終えちゃうかもしれません。内容は、退屈も緊張も感じない平和な日々というのは実は落とし穴があって、居心地のいいリラックスできる「ホーム」ばかりにいると、実は脳の元気のためには好ましくない。どんどんアウェーに出て、失敗して悩んで考えること!負担をかからなければ脳は育まれない。一日10分でも普段自分ならしないようなことをあえてやってみましょう。ツライと感じる時こそ脳は成長しているのだから。そういう意味ではなるべく若いうちに「外国」というアウェーに出て、もまれなさい。
そこでメジャーで活躍するイチローの具体的なお話がでてくるわけです。ほー、なるほどね、と思います。他にも夏目漱石とか漫画家の井上雄彦さんや浦沢直樹さんなどのお話を挙げているのも興味深いです。特に市川海老蔵さんの竜のお話は「ホントですのーぉ???」と思いました。あえて書きませんので興味ある方は読んでみてくださいませね。海老蔵と、竜です。
そんな茂木さん、実は事務作業が大の苦手なんだとか。“領収証を整理する作業は僕にとって地獄の苦しみ”だそうで、思わず2、3年前に茂木さん自身が多忙すぎて4億円の所得申告漏れをしていたっていうニュースを思い出してしまいましたわ(そんだけ稼いでるなら税理士雇いましょう)。
今、ふと考えたら『今、返ってきたばかりの本』コーナーから普段読まないジャンルの本をあえて選ぶという行動も、きっと茂木さんが言いたいことなんだろうなと思いました。そうそう、お箸をいつもと逆の左手で持ってご飯を食べるってのも脳にはいいらしいですわよ。
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